中堅・中小企業を含む経営側の回答状況について説明する金属労協の相原康伸議長(自動車総連会長、右)と電機連合の有野正治中央執行委員長=3日、東京・日本橋【拡大】
自動車や電機などの産業別労働組合でつくる金属労協は3日、2015年春闘の回答状況を発表した。基本給を一律に引き上げるベースアップ(ベア)でみると、回答した「中堅・中小登録組合」の約9割がベアを実施。全体の獲得額は現行方式では過去最高水準となっており、中小企業への一定の波及効果も認められる。ただ、厳しい経営環境を背景に、中小製造業の労働組合を中心につくる「ものづくり産業労働組合(JAM)」の交渉は難航しており、波及効果がどこまで広がるかは予断を許さない。
3日時点の全体集計では、金属労協の3284組合のうち、1214組合がすでに回答し、830組合がベアを獲得した。平均は月額1912円だった。現時点で前年実績の1320円を上回り、現在の要求方式になってから最高水準だ。
会見した金属労協の相原康伸議長(自動車総連会長)は「継続的かつ昨年より高い賃上げの波が、規模の垣根を越えて波及している。経済の好循環の実現に向け、一定の社会的責任を果たしつつある」と、成果を強調した。