アセンシャスの鈴木直樹社長は「ノマドで不動産業界を変革したい」と意欲をみせる【拡大】
アセンシャスがネット上で提供している部屋探しサービス「Nomad(ノマド)」が好調だ。その理由は、仲介手数料を無料化した点にある。仲介手数料は法律で定められた上限の「家賃1カ月分」が相場で、不要になれば出費をかなり抑えられるからだ。鈴木直樹社長は「これは革命。保守的な不動産業界を変えたい」と意気込む。
--ノマドの使い方は
「消費者がサイト上で会員登録を行い条件を入力すると、当社が最適な物件を紹介する。当社が不動産所有者と消費者を直接つなぐほか、所有者との間に不動産管理会社が入る場合もある。一般的な不動産ポータル(玄関)サイトは物件を探すまでだが、当社は紹介も行う」
--仲介手数料が無料なのは
「ネット上に物件情報があふれる中、消費者の探し方はここ10年で激変した。最初から不動産屋に行って部屋を探す人は今やほとんどいない。消費者が自ら物件を探せるので、不動産仲介の存在価値がなくなってきている証拠。当社は仲介手数料をいただかないのが当然ととらえ、(会員から税込みで月800円の)サービス利用料をいただくビジネスモデルを考えた」
--物件が見つかった途端に会員を辞めてしまうのでは
「実は、期限を決めて物件を探している人は数%だけで、残りは継続的に探している。不動産仲介業者は数%の人しか相手にしておらず、街の不動産屋で半年後に引っ越したいと相談しても、『そのころに来て』と門前払いを食わされることが少なくない。仲介手数料で勝負してはいけない、数%以外の人も対象にしないといけないというのが当社の考え。会員の平均継続期間は2.8カ月。まだまだ潜在顧客がいることも考え合わせると、まったく問題ない」