高島屋が7日発表した2015年2月期連結決算は、売上高にあたる営業収益が前期比0.9%増の9125億円、本業のもうけを示す営業利益が10.0%増の320億円、最終利益が20.7%増の225億円と増収増益を確保した。
昨年4月の消費税増税の影響が想定以上に長引き、消費が低迷したものの、訪日外国人客向け免税売上高が140億円と想定を30億円ほど上回ったほか、宝飾品など富裕層向けが堅調で全体を押し上げた。
ただ地方の郊外店は「免税売上高がほとんど皆無」(木本茂社長)だったことなどから、売上高は前期比2.7%減。0.9%増だった都市の大型店と明暗を分けた。
16年2月期の業績は、営業収益が1.4%増の9250億円、営業利益が6.2%増の340億円、最終利益が3.2%増の233億円と増収増益を見込む。訪日客向け免税売り上げは220億円を予想。