MRJの飛行試験機を開発中の三菱重工業小牧南工場の第6格納庫=愛知県豊山町(3日撮影・三菱航空機提供)【拡大】
三菱重工業は10日、小牧南工場(愛知県豊山町)で開発機の見学会も開催。広い工場内には、すでに初号機など5機のMRJ試験機の組み立てが進んでいた。多くの作業員が試験などでデータを取る姿が見られ、開発が順調に進んでいることをアピールした。MRJは、2009年、12年、13年と過去3回、初飛行、初号機納入の時期を延期している。いずれも、装備品の安全性確認などに想定以上に時間を要したことなどを理由とし、その都度、受注した航空各社の理解も得てきた。
ただ、関係者などに試験初号機をお披露目する「ロールアウト」まで済ませた後で初飛行を延期する影響は少なくない。
三菱航空機では、すでに、全日空や米スカイウェストなどから計407機を受注しているが、昨年8月に32機の購入を決めた日本航空以降は、新たな受注案件が出ていない。今後20年間で2500機の受注という大きな目標を掲げる三菱航空機にとっては、各国の航空会社などが集まる6月の「パリ航空ショー」前に初飛行を成功させて新規受注に弾みをつけたいところだったが、これがつまずいた格好だ。