電源を入れると空気が送り込まれ、目のくぼみにマスクがフィットしていく。こめかみをリズミカルに刺激し、左右の目に細かい振動を交互に加えていく。USBケーブルでパソコンから取り込んだお気に入りの音楽を聴いているうちに目の周りがじんわりと温まってくる。
「家電で表現できないかな」。健康関連機器などの販売代理店ビジネスを展開する小泉成器(大阪市中央区)商品事業部で美容器具を担当する井阪素子さんが、ドラッグストアで目元ケアの雑貨商品が山積みされているのを見掛けたことが「エアーマスク」開発のきっかけだった。
井阪さん自身も終日パソコンに向かって仕事をしているので目元が霞んだりすることがあるという。そのため「リフレッシアイテムには敏感で、特に目元ケアアイテムには注目していた」そうだ。
エアと温め、温めと振動、エアと温めのように「エア」「温め」「振動」の3種類の機能を組み合わせてアイケアできる。目元に使用するため温めモードの温度にこだわった。スチーム機能を求める声が社内からもあったというが、「気軽に生活に取り入れられることを一番重視し、また衛生面も考慮して今の機能にたどりつきました」と明かす。