ただ吉野家の既存店の客数は今年1月以降、前年同月比20%近いマイナスとなっており、値上げ後の客離れの動きが出始めている。
各社は客をつなぎ留めるため値ごろ感をアピール。すき家は今回の値上げにあわせて、肉やタマネギなどの具材を20%増量。松屋は関東などの店舗での昨年の値上げにあわせ、「牛めし」を、牛肉の質を高めた「プレミアム牛めし」に切り替えた。
また店舗全体の付加価値を高めるため、吉野家が今月8日、スマートフォンで持ち帰りメニューを予約注文できるサービスを開始。客の利便性を高める試みも始まっている。
一方、ゼンショーHDは一層の人件費削減を進める。今秋には「すき家」全店を対象に、従業員の勤務時間を本部で管理できるシステムを構築、過重労働をなくす考えだ。