千葉県習志野市と千葉市にまたがるJR東日本の京葉車両センターに設置された太陽光発電設備【拡大】
JR東日本が風力や太陽光など再生可能エネルギーへの取り組みを強化している。東北地方北部などで太陽光発電所の運営を始めたほか、今後は風力発電やバイオマス発電にも参入する方針。本業の鉄道輸送で大量の電力を必要とするだけに、再生エネの活用で環境戦略を重視する姿勢をアピールする。
岩手県や秋田県の3カ所で2月以降、太陽光発電所の運転を始めており、発電規模は合計約3400キロワット。首都圏の千葉、茨城両県でも合計約4300キロワットの太陽光発電所が稼働している。
同社は自然環境が豊かな東北北部を再生可能エネルギーの基地とする方針。他の企業と組み、地熱発電やバイオマス発電を手掛ける計画も進める。
さらに4月には風力発電への参入を表明。JR東は80%を出資し、新会社を月内に設立する。2020年までに東北地方の北部を中心に複数の風力発電設備を建設する方針で、発電規模は合計10万キロワット程度と一般家庭約6万世帯分に相当する。