フジテレビ系「なるほど!ザ・ワールド」から。愛川欽也さん(左)と楠田枝里子さんの名コンビで人気を博した【拡大】
「トランプマン」の名付け親も、リポーターを務めた益田由美を「ひょうきん由美」と呼んだのも欽也さんでした。気に入った解答者をひいきしたり、「はい、消えたー」と解答席をたたくのが名物になったり…。欽也さんのくだけた司会ぶりが持ち味になって、スタッフと一緒に工夫し合いながら番組を作っていました。本当に名司会者でした。
昨年夏、「なるほど-」の同窓会でスタッフたちと集まったとき、本人にサプライズで80歳の誕生日をお祝いしたんです。欽也さんは「なるほど-」の収録を休んだことは一度もありませんし、そのときもとてもお元気でした。年末、恒例の食事会を「風邪をこじらせた」といって欠席されたのですが、今思えば、あの頃から調子が良くなかったのかもしれません。
ついこの間まで現役で活躍されていたので、あまりに急な現実を、いまだに受け止められないでいます。(談)
人気クイズ番組「なるほど!ザ・ワールド」で、愛川欽也さんとともに15年にわたり司会を務めたエッセイスト、楠田枝里子さんの話
「愛川欽也さん-キンヤさんとは『なるほど!ザ・ワールド』という番組で15年間、ご一緒しました。新しいテレビの世界を切り拓(ひら)いているという自負心と活気に満ちた現場では、出演者も制作スタッフもスポンサーも関係者全員が仲の良い大きな家族のような温かさがありましたね。