上島会長は「コーヒーの楽しみ方は無限だ」と強調する。例えばコーヒー関連の器。「コーヒーカップも受け皿も世界中同じようなデザインだが、日本の食器は多彩で多様だ。いろんな食器でコーヒーを楽しんでもいいのではないか」と語る。
さらに「日本には香道もある。コーヒーのアロマを楽しむ“コーヒー道”をグローバルに定着させて、私が宗匠に納まりたい」と半ば真顔で話した。
国際コーヒー機関(ICO)によれば、2013年の日本人1人あたりのコーヒー消費量は3・51キログラム。ルクセンブルグの27・85キログラム、フィンランドの12・14キログラム、米国の4・43キログラムに比べてまだ少ない。緑茶や紅茶など多様な飲み物に親しんできた日本の消費者にコーヒーがどれだけ浸透するか。
業界関係者の奮闘を見守りたい。