日清フーズと日本製粉、昭和産業の3社は、家庭用の小麦粉やパスタの出荷価格を7月から値上げする。原料となる輸入小麦の政府からの売り渡し価格が4月から引き上げられたのを受けた措置。家庭用小麦粉の上げ幅は日清フーズと日本製粉が約1~3%、昭和産業が約1~4%となる。
永谷園も7月から茶漬けやふりかけなど60品目の価格について約5~10%の値上げに踏み切る。幅広い品目の値上げは25年ぶりだ。
「商品の品質を下げないために値上げはやむを得ない」。こう話すのはファーストリテイリングの柳井正会長兼社長。同社は運営するカジュアル衣料品店「ユニクロ」で、今夏から順次発売する秋冬向け商品の2割を値上げする。ウールやカシミヤなどの原材料価格が上がり、円安で海外で製造した商品の輸入費用が膨らんだためといい、店頭価格は平均10%程度上がる。