日産自動車のカルロス・ゴーン社長【拡大】
日産自動車のカルロス・ゴーン社長は18日、フジサンケイビジネスアイなどのインタビューに応じ、資本提携する仏ルノーとの出資比率の見直しについて「構造をいじることは簡単にすることではない」と述べ、消極的な姿勢を示した。現時点ではルノーが日産株式の4割超を保有しているが、業績では日産がルノーを上回っている。
ゴーン氏は両社の提携について、「シナジー(相乗)効果を生み出し、ウィンウィン(相互利益)でやっている」と説明した。
ルノーの株主総会で4月、株式を2年以上保有した株主の議決権を2倍にする制度の適用が決まった。株式を保有する仏政府の議決権比率が高まり、日産の経営への影響も懸念されることについても、「(日産が)影響を受けないよう注意深くやっている」と述べた。