【Bizクリニック】サイト売買拡大で資産流動化加速 (1/2ページ)

2015.5.26 05:00

 □日本サイトM&A協会代表理事・和家智也

 ウェブサイトの売買市場は、着実に拡大している。今後、この市場はどう成長し、どのような変化が起こるのだろうか。私は、(1)ウェブサイトの売買が経営戦略の一つの手段として浸透する(2)売買仲介者が全国各地で増え、人と情報がネットワーク化される(3)ウェブサイトのヘッドハンティングが身近に起こり、ウェブサイトという資産の流動化が起こる-という3つの変化を予想している。

 まず、ウェブサイトの売買が経営や事業の戦略の一つとして、より浸透するだろう。ウェブサイトの売買は、企業の合併・買収(M&A)手法の事業譲渡に該当する。M&Aは、最近では中小企業間でも身近に行われるようになってきた。

 ウェブサイトを買収するメリットは、経営資源(人・モノ・ノウハウ)の早期吸収による時間の節約である。変化が激しいインターネット業界では、一から事業を立ち上げることが必ずしも最善策ではない。このため、ウェブ事業参入やマーケティング強化のための戦略を構築する際、ウェブサイト売買はますます注目されるに違いない。

 また、ウェブサイト売買の取り扱いができる仲介者が増加していくだろう。日本サイトM&A協会は「ウェブサイトの公正な取引基準を作り、適切な助言ができる売買仲介者を育て、健全な市場環境を創造すること」を使命としている。

 設立から1年が経ち、約30人の認定会員が全国で活動をしている。人の交流や案件情報の共有化の仕組みも整い、よりスピーディーに正確な情報が会員同士でやり取りできるよう支援をしている。今後数年で数百人規模の会員組織に成長し、人と情報のネットワークが広がり、全国各地でウェブサイトの売買が行われるようになると見込んでいる。

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