【山形発 元気印】シェルター 耐火認定初取得、木造高層ビル可能に (3/4ページ)

2015.5.28 05:00

地元の木材を使って建設された山形県南陽市の新文化会館のメーンホール。今年10月にオープン予定だ

地元の木材を使って建設された山形県南陽市の新文化会館のメーンホール。今年10月にオープン予定だ【拡大】

  • 木村一義社長
  • クールウッドの構造。中心の木材を石膏ボードで覆い、さらに木材を貼る

                   ◇

【会社概要】シェルター

 ▽本社=山形市松栄1-5-13(電)023・647・5000

 ▽設立=1974年

 ▽資本金=5000万円

 ▽従業員=113人

 ▽売上高=60億円

 ▽事業内容=大規模木造建築、注文住宅の設計・施工など

                   ◇

 ≪インタビュー≫

 ■「木構造で世界一になる」

 □木村一義社長

 --会社設立の原点は

 「米国留学で、最下層の人のアパートが水洗トイレでスチーム暖房だったことに驚いた。当時は日本の住宅がウサギ小屋などといわれ貧弱だったころで、日本の住宅も欧米並みに質を高めたいと考えた。人生の原点は住宅であり、住宅の質の高さは豊かさの源だから」

 --木造耐火が実現したことで建築はどう変わるか

 「木造革命が始まるのではないか。木造というと大規模、高層のものは建てられないというイメージがあり、用途的にも住宅が主で、劇場や病院、学校などは耐火の面から制限があったが、2時間耐火によって障害が取り払われた。近々、大都市でも6~8階クラスの木造ビルが普及するだろう」

 --昨年末に日本木造耐火建築協会が設立された

 「木造耐火を普及するため、耐火に関する技術をオープン化する狙いがある。特定の場所で部材を作って配送するより、各地でその地の材料で部材を作った方が安上がりだし、地元産材の活用にもなる。協会を通じてわが社の製作・販売の技術を伝授する。製材会社や森林組合、地方自治体など約80団体が会員になっている」

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。