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【会社概要】シェルター
▽本社=山形市松栄1-5-13(電)023・647・5000
▽設立=1974年
▽資本金=5000万円
▽従業員=113人
▽売上高=60億円
▽事業内容=大規模木造建築、注文住宅の設計・施工など
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≪インタビュー≫
■「木構造で世界一になる」
□木村一義社長
--会社設立の原点は
「米国留学で、最下層の人のアパートが水洗トイレでスチーム暖房だったことに驚いた。当時は日本の住宅がウサギ小屋などといわれ貧弱だったころで、日本の住宅も欧米並みに質を高めたいと考えた。人生の原点は住宅であり、住宅の質の高さは豊かさの源だから」
--木造耐火が実現したことで建築はどう変わるか
「木造革命が始まるのではないか。木造というと大規模、高層のものは建てられないというイメージがあり、用途的にも住宅が主で、劇場や病院、学校などは耐火の面から制限があったが、2時間耐火によって障害が取り払われた。近々、大都市でも6~8階クラスの木造ビルが普及するだろう」
--昨年末に日本木造耐火建築協会が設立された
「木造耐火を普及するため、耐火に関する技術をオープン化する狙いがある。特定の場所で部材を作って配送するより、各地でその地の材料で部材を作った方が安上がりだし、地元産材の活用にもなる。協会を通じてわが社の製作・販売の技術を伝授する。製材会社や森林組合、地方自治体など約80団体が会員になっている」