債権者集会で計画案が可決されるには、債権総額の2分の1以上の同意などが要件となる。エアバス、イントレピッドの2社の債権額は債権総額の約6割を占めているため、両者が反対すれば再生案は否決される可能性が高い。このため、今後はANAHDと2社による交渉、つまり「商談」に焦点が移る。
「今後のANAHDのご努力で賛同は得られる」。記者会見で投資ファンド・インテグラル(東京)の佐山展生代表は、隣に座っていたANAHDの長峯上席執行役員に“プレッシャー”をかけた。いかに大口債権者に歩み寄ることができるか。スカイマーク再生の行方は、ANAが握っているといっても過言ではない。
ANAグループの現在の使用機材と発注済み機材
(現在の使用機材(2015年5月)/発注済み機材(14年3月以降))
大型機 B777 57機/B777 26機
中型機 B787 36機/B787 17機
B767 52機/(B787は未受領分30機あり)
小型機 B737 67機/B737 5機
A320 12機/A320 37機
※Bは米ボーイング機、Aは欧州エアバス機