ソニーは4日、製品の年間消費電力を2016年度から20年度までの5年間で、13年度比で平均30%削減するなどとしたグループの環境中期目標を発表した。消費電力が比較的大きいテレビや大型音響機器などを中心に改善を図り、達成を目指す。「製品の性能向上と環境配慮を技術開発で両立させる」(加藤滋業務執行役員)という。
消費電力は15年度までに08年度比30%減を掲げていたが、14年度に達成。例えばテレビのバックライト用の発光ダイオード(LED)は輝度を上げて数を半減し、消費電力を減らした。
啓発活動の目標人数も新たに設け、20年度までに世界で累計5億人以上に環境への配慮を訴える。米映画子会社、ソニー・ピクチャーズエンタテインメントなどの事業で取り組む。
事業所から出る温室効果ガスを20年度までに15年度比で5%削減する目標も打ち出した。再生可能エネルギーも導入する。