一方、それらを迎え撃つ業界トップのパナソニックは「UV&Ag除菌」機能を投下。吸引したほこりを自動で室外排出する既存の「お掃除ロボット」と合わせて搭載し、“清潔”要素を強調。同時に50~60代の「目利き世代」をターゲットとする「Jコンセプト」製品を選定するとともに、音・光などで空間を演出する「NXシリーズ」を追加し、提案切り口の拡大を図っている。
家庭用エアコン市場は、消費税増税の反動あおりのあった2014年度も800万台を上回っており、一家に一台から一部屋に一台へと移行している。その中で各社は省エネと快適性を訴求してきたが、性能差に開きがなく、改めて独自技術に焦点を当て、自社の優位性を強調する流れになっている。