〈チェックポイント〉
個人では携帯電話料金の後払いができない海外の国は多く、トラベルV&Nは増え続ける海外渡航者の利用を当て込み、2004年に事業を始めた。だが、海外ではユーザー同士が無料で通話できるインターネット電話「スカイプ」が流行し始めていた。また、利用者の情報を記録した「SIMカード」を使う携帯電話も浸透し始め、トラベルV&Nのサービスは時代に合わなくなっていた。
破産申立書で経営幹部は「仕入れ業者の決定や価格、納期など全ての交渉は社長が独断で行っており、社長の存在が大きな役割を果たしていた」と説明。経営の全権を掌握していた社長が行方不明となり、会社の命運は尽きた。(東京商工リサーチ取締役情報本部長 友田信男)