◆「DCモーター」採用し回転制御
人に直接風を当てて冷やすという用途から、エアコンで温度調節された空気を“攪拌(かくはん)”して快適に過ごすことに用途が変わってくると、求められる風の質も大きく変わってくる。冷房下で体に風を当て続けると、いわゆる“冷え”による不快感が増しやすいし、暖房下では肌の乾燥が進みやすい。
扇風機に求められる風が、強力な風から、感じるか感じないかという程度の穏やかな風に変化してきたことを受けて増加傾向にあるのが、「DCモーター」採用機種だ。「DCモーター」を搭載した扇風機の特徴は、回転数を低速回転領域までスムーズに制御することが可能なこと。低回転になれば羽根の風切り音も小さくなり、静かに室内の空気を攪拌することができる。「DCモーター」の特性は、エアコンと併用する使い方に適していた。
東芝では、“洗練されたデザイン”“先進技術”など7つのテーマを設定。スペイン語の「7(Siete)」「風(Viento)」と、英語の「静かな(Silent)」という3つの意味を重ね合わせた「SIENT(サイエント)」という愛称で、新時代の用途に応える「DCモーター」搭載扇風機を2011年に発売している。
今年4月に発売された「F-DLT1000」もこの流れをくむ商品だ。エアコンとの併用用途に求められる広く拡散する風を実現しているのが、内側の斜流ファンと組み合わせた7枚羽根。従来の扇風機の主流だった4枚羽根に比べて、7枚羽根は細かく空気を送り出せるため、肌に当たる風の感触が自然に感じられる。さらに、内側に組み込まれた斜流ファンから生まれる斜めに広がる気流は、7枚羽根の風をさらにスムーズにして、広角に広がるなめらかな風を生むことができる。