新しい農業の標準作りに挑戦する宮治勇輔さん【拡大】
・経営権は親父(おやじ)から今すぐ奪い取る事
・法人化でどんぶり経営から脱却する事
・自分で何でもできる必要はない。ブレーンは外部に求める事
・経営理念を掲げる事
・既存の仕組みに頼るな。独自流通網を小さくてもいいから築く事
・安さで勝負するな。輸入品の安さに負けない価値を持つ事
・「あんたから買うわ」というファンを作る事
・値決めこそ経営。適正価格を考える事
以上、坂本龍馬の「船中八策」をモチーフに「こせがれ八策」を作成した。1次産業を「かっこよくて」「感動があって」「稼げる」3K産業にするため、新しい農業標準作りに挑戦する日々が続く。
農業に力を入れる地方自治体の農産物ブランド化の支援、若手農業者向けの研修なども行う。09年には、東京・六本木に農家のための実験レストラン「六本木農園」をオープン。同県内においても湘南新みやげのプロデュース、横浜で食と農のプロデューサー養成講座などを展開。人事院の国家公務員初年次研修、各地の青年会議所、プルデンシャル生命MDRT年次総会基調講演、ホテル社員研修その他、農業者や町おこし活動者向け、毎年40~60本の講演・研修を全国各地で行う。
取材当日も母校慶大で講演すると聞いた。農家の子が、胸を張って「家は農業をやっている」と答え、将来、跡を継ぎたい! と思える魅力的な産業になることを目指す若き経営者はまぶしいばかりだ。
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【プロフィル】柴田明彦
しばた・あきひこ 1959年、東京生まれ。亥年、乙女座、AB型。慶大法卒。83年電通入社、新聞局業務推進部長などを歴任し、2006年退社。一般社団法人「NS人財創造機構」を設立し、大学講義や講演会、研修を行う。14年に設立した「多様性工房」で、広報・宣伝や販売コンサルティングも手がける。著書は「ビジネスで活かす電通鬼十則」(朝日新書)ほか。