北海道総合通信局は、教育分野の情報化を推進するためにICT(情報通信技術)活用の必要性と今後の展望、校務の情報化について紹介する「地域情報化教育セミナー2015in函館」を、市営函館競輪場テレシアターで開いた。
「1人1台時代の学びの場におけるICTの活用と校務の情報化」をテーマに、鳴門教大大学院の藤村裕一准教授が特別講演した。教育分野における情報化の必要性と展望については、諸外国の事例で電子黒板、大画面テレビ、紙のない職員室などICT活用例を紹介した。日本のICT競争力は世界経済フォーラムの2009年のリポートで総合17位、教育分野では96位と遅れていた。このために文部省は、教育のIT化にむけた環境整備4カ年計画(14~17年度)を策定、総額6712億円を投入して、教育用コンピューター1台あたり3.6人、電子黒板・実物投影機1クラス1台、超高速インターネット接続率100%、校務用コンピューター1教員1台を目標にインフラ整備を進めている。学びの場でタブレットなどの情報端末が1人1台となる時代を見据え、校舎内を無線LAN、アプリケーションや教育コンテンツの情報を共有するシステムのクラウド構築などICT利活用を推進している。