気象衛星の画像データを確認する山本社長【拡大】
◆15万地点をきめ細かく
太陽光発電量の予測をめぐっては、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が提供する日射量データを参考にする事業者が多かった。しかし、その観測地点数は全国837カ所にすぎず、実際にパネルを設置した場所の日射量との誤差も大きい。
これに対し、アリョールが提供するシミュレーションシステム「ソーラーメッシュ」では約200倍、15万地点のデータを活用。5キロメートル四方と狭い範囲での日射量予測を可能にしている。
具体的には「ひまわり7号」の画像データから雲の位置と厚みを推定し、過去のデータも組み合わせ、将来の日射量を推定。その結果から1~10日後の発電量をシミュレーションする。
さらに、当日観測された実際の天気を基に、シミュレーション結果とのずれを補正し、3時間ごとに修正を加えている。「ひまわり8号」からのデータを使えば、修正の間隔を短くすることが可能になり、予測精度がより高まるわけだ。