ニーズが多様化
調査会社の矢野経済研究所によると、ランニングシューズの国内出荷市場は近年、数量、金額ともに増え、26年(予測)は23年比11・7%増の1899万足、22・2%増の595億500万円まで伸びた。東京マラソンをはじめ都市型の市民参加型マラソンの増加が背景にあるという。
笹川スポーツ財団が全国の20歳以上の男女2千人を対象に行った隔年調査によると、ランニング・ジョギングを年1回以上行う人の比率は18年以降高まり、24年に男女全体で過去最高の9・7%を記録した。ただ、26年は女性比率が伸びて6・1%となったものの、男女全体では24年から0・2ポイント低下の9・5%。同財団の藤原直幸研究員は「今後の調査も必要だが、ランニングが定着して新規参入者が少なくなった傾向が見える」と指摘する。
市場の“頭打ち”も懸念されるが「マラソンだけでなく、山道を走るトレイルランや楽しむことを目的にしたファンランといった走る場面は多様化しており、それに合わせたシューズを展開する」(アシックス)と各メーカーは機能充実で対応する構え。今年は岡山市や金沢市でマラソン大会が初開催されるなど市民参加型マラソンがまだ増える余地もあり、関連市場のさらなる成長が期待できそうだ。