家電量販店で4Kテレビに見入る買い物客=2日、東京都港区のヤマダ電機LABI新橋【拡大】
フルハイビジョンの4倍の解像度を持つ高画質な「4Kテレビ」の普及が加速している。これまでは高価格で消費者にとって手に届きにくかったが、平均価格は20万円以下にまで低下。50型以上の大型液晶テレビの販売台数の割合でも約半分を占めるなど定着化してきており、今夏のボーナス商戦の目玉としても期待されている。
仕事帰りのサラリーマンらが立ち寄る東京・新橋の家電量販大手ヤマダ電機の「LABI新橋」。テレビ売り場では、4Kテレビが東芝の43型が16万8000円、韓国LG電子の43型が10万2600円で売られるなど低価格が進んでいる。
調査会社BCNによると、4Kテレビの平均単価は5月に19万4000円と、前年同月比で4割も下がった。部品価格の低下、製品数の増加、小型化を背景に価格競争が進んだためだ。液晶テレビ全体に占める割合を見ると、5月には台数ベースで1割、金額でも3割を初めて超えるなど存在感を増している。特に50型以上の大型の液晶テレビの販売台数で4Kが占める割合は前年同月比2.3倍の47.2%にまで拡大した。