伊藤忠商事は9日、健康志向の植物油などを取り扱うフランスのプロバンス・ユイルを買収することで合意したと発表した。プロバンスの株式の60%超を取得し、年内に子会社化する。取得額は70億円前後とみられる。
プロバンスは生活習慣病予防に役立つオレイン酸が豊富なヒマワリ油や抗酸化作用があるグレープシード油など付加価値の高い健康油を製造販売する。
一方で工業的に作られる油脂成分でマーガリンや菓子などに含まれるトランス脂肪酸の規制が米国などで強化されており、価格が高くても健康油の需要が世界的に高まると判断した。主戦場の欧州に加え米国やアジアでの展開も視野に入れる。
健康油は世界で約1000万トン弱の成長市場。米FDA(食品医薬品局)は3年後のトランス脂肪酸の原則禁止を表明、健康油需要は高まる見通し。
同社の売上高は2015年度に約200億円の見込みで、数年後に300億円を目指す。