NTTが今年2月から提供を始めた企業向け光サービス卸の利用状況は、NTTドコモの「ドコモ光」が46.6%と半分近くを占めて首位だった。2位の「OCN光」(NTTコミュニケーションズ)と合せて64.7%を占め、NTTグループの強さが際立った。総務省の調査で明らかになった。
光サービス卸は従来、NTT東西地域会社が販売していた光サービス「フレッツ光」をサービス基盤ごと卸売りして企業が独自サービスを提供するもの。NTTは異業種による光サービス普及を目指し、「光コラボ」と呼んでいる。しかし、今回の調査では光サービス事業でNTTグループの寡占化が進んでいる状況が鮮明になった。
総務省は今年3、4月にインターネットによるアンケートを実施し、光サービス卸を知っている人の有効回答1193件を集計した。
光サービス卸を「利用中」と「予約中」の合計は29.2%と3割近くあり、そのうちドコモが提供する「ドコモ光」が46.6%と半数近くを占めた。「OCN光」を含めたNTTグループ全体では64.7%で、フレッツ光のシェア(70%強)に近い水準に達した。