昼はカフェ、夕方からはちょい飲みが楽しめるミニストップの新業態店「cisca(シスカ)」。店内で調理したメニューも注文できる=3日、東京都中央区日本橋小舟町(永田岳彦撮影)【拡大】
コンビニエンスストアやスーパーなど小売り各社が、従来と異なる新業態店の展開に乗り出している。仕事帰りに「ちょい飲み」できる飲食スペースを設けるコンビニや、外食とカラオケボックスの融合店など、多様化する消費者ニーズにあの手この手で対応する狙いだ。
コンビニエンスストア大手のミニストップは、飲食スペースを広く取った新業態店「cisca(シスカ)」の3号店を東京・日本橋にオープンした。昼はカフェとして、午後3時以降は店内で調理したおつまみと、一緒にアルコール類を軽く飲む「ちょい飲み」としての利用を想定している。
コンビニの利便性と、イートインの手軽さを組み合わせることで、消費者の利用拡大につなげる。宮下直行社長は「結果的に他社との差別化になればいい」と話す。同社は平成29年度末までに東京都千代田区、港区、中央区で集中的に出店し、計70店に拡大する考えだ。
同様に他のコンビニ大手も新業態店を積極的に出店している。ファミリーマートはドラッグストアとの一体型店舗のほか、カラオケボックスや飲食店との協業店舗を国内で約80店展開している。いずれも販売は好調で、こうした新型店舗を全国で拡大する方針だ。