みずほ銀行東京中央支店に設置された「ペッパー」=17日、東京都千代田区【拡大】
みずほフィナンシャル・グループ(FG)は17日、東京・大手町のみずほ銀行東京中央支店で、ソフトバンクグループが販売する人型ロボット「ペッパー」の“入行式”を開いた。ペッパーに搭載された人工知能を活用することで、顧客に必要とされるサービスを高度化させていく狙いだ。
入行式では、みずほFGの斉藤哲彦執行役専務がペッパーを出迎え、行員証を手渡した。ペッパーは「みずほ銀行の一員として一緒に働くことになりました。精いっぱいがんばります」とあいさつした。
ペッパーは計5カ店に順次導入される予定。来店客の好みに応じて金融知識や商品を紹介する。来年以降、全国の店舗への導入を目指す。同社はコールセンターに米IBMの人工知能技術「ワトソン」を導入済みで、ワトソンとペッパーの連携も視野に入れる。
斉藤専務は「銀行、信託、証券の知識を備えたペッパーがお客さまの相談に応じることも考えたい」と話し、今後もIT(情報技術)への投資を続ける考えを示した。