■明確な目的を持ってアプローチ
紀陽銀行(本店・和歌山市)の尾崎支店(大阪府阪南市)で資産運用アドバイザーとして活躍する藤田知甫さんは、投資信託などの運用商品や個人年金保険、医療・がん保険などの商品を顧客に提案している。大阪地区の最優秀アドバイザーに何度も輝いている実力の持ち主だ。
府南西部に位置する阪南市には約20年前に開発されたニュータウンを中心に住宅地が広がる。自宅を当時購入したファミリー層は退職時期を迎え、シニア層の住民も多くなっている。
藤田さんは約160人の顧客を担当。運用ニーズが見込まれる顧客をピックアップし、来店誘致に取り組んでいる。主な対象は、定年退職を控えている▽定期預金が満期を迎える▽利率の低い定期預金を保有▽普通預金の残高が多い▽保有する投資信託などの運用商品に何か動きがある-といった顧客だ。
「電話でのアプローチを成果につなげるポイントは、明確な目的を持って連絡をすること。退職金の運用提案やキャンペーンのご案内はもちろん、運用中のお客さまにも漠然と現状報告をするのではなく、何かしら次の提案ができるタイミングで声を掛けるようにしています」