第8期の参加チームのうち、通信対応のセンサーモジュールで巣箱の様子を管理できる養蜂家向けの「Bee Sensing」、そして照明とプロジェクター、カメラを組み合わせて灯りがつくと離れた場所にいる家族とテレビ通話が楽しめる「LYNCUE」がハードウエア開発をともなったスタートアップ。KDDI新規ビジネス推進本部戦略推進部長で「KDDIムゲンラボ」長(ラボ長)の江幡智広氏は、Bee Sensingは開発メンバーがハードとソフト、両方の知見を備え、3カ月間のプログラム中に一定のレベルまで製品の開発が進み、実証実験までこぎつけた、と説明。もう一方のLYNCUEは、基板設計や制御するためのソフトウエアに関する知見が少なく、メンターである日立製作所の力を借りて、ある程度の開発を進めた。ただし、日立からは「コンセプト通りのものを日立側で全て作ることはできる。しかしそれではLYNCUE側の成長につながらない。3カ月という(従来のKDDI ムゲンラボの)期間では足りない」と指摘があったという。
ハードウエア開発は、アプリやウェブサービスの開発と異なり、プロトタイプにこぎつけるまでの試行錯誤、製造ラインの整備、そしてリアル店舗という販売チャネルの開拓、という課題がある、とKDDI新規ビジネス推進本部長の雨宮俊武氏。ネット販売という手もあるが、ある程度、ボリュームのある販売数を目指すためには、リアル店舗での販売が重要という。ハードウエア専用の支援プログラムを用意することにあわせ、KDDIムゲンラボから卒業した後も、ビジネスとして成立していく際も支援を継続していく。