訪日外国人旅行者の顧客満足度向上を目指す田中元樹さん【拡大】
今回の主人公は、ユナイテッドフロント(東京都港区)の田中元樹代表取締役。1986年慶大卒業後、電通に入社。2010年に独立し、中国などアジアにおけるビジネスコンサルティングの同社を設立。日本、欧米の工業製品、サービス、知的権利などを中国市場へ導入するためのローカライズ、カスタマイズ、リーガル関係などの手続きなどが主な業務領域。また、拡張するインバウンド(訪日外国人旅行者)ビジネスへも対応し、中華圏富裕者層向けのツアー、日本国内でのランドオペレーションなども企画、観光・ビジネスともに訪日外国人の顧客満足度向上を目指す。
学生時代から社会人まで十数年続けた剣道で、師事する先生から頂いた言葉「細心にしてかつ豪胆であれ」を座右の銘とし、仕事に対しては堅実でありロジカルな姿勢を貫く。
現在は、自身が描く「仕事」を実践できているとはいえない。いまだその道半ばという状態ではあるが、「仕事を創出する実感」だけはある。自身がバリューイノベーティブなビジネスフィールドを構築することが一義であり、その先達はないと考え、あえてロールモデルを掲げていない。
組織運営をしていく上で集うメンバーのマネジメント、特に外国人を雇用するときは言葉の問題だけではなく文化・民族性や宗教の違いなど多様な観点をもって管理する必要性を学んだ。その上で個々のパフォーマンスを最大化し、より上質な仕事をしていくのか、チームとして共同作業をしていくのか、という点を常に考えている。