イラスト=さかもと未明【拡大】
■ディレクターズスーツ着ましょ
さて、前回(6月26日付)は「BLACK TIE」の装いとして、タキシードの装いを勉強しました。夜の「準礼装」というやつですね。ということは、「昼の準礼装」もあるわけで…。そう、それがディレクターズスーツなのです。
◆式典などへの準礼装
でもこのディレクターズスーツ、現在の日本では結婚式などでも、着るにふさわしいとされるのは、新婦の父とか親族のみとされちゃっています。それって変だと思うんですよね。だって、ダークスーツより格式の高い「準礼装」として、式典などへの参加の時は着用すべきものなんです。
だから、みんなもっと普通に、ダークスーツよりアップグレードなフォーマルとして着ましょうよ!! 日本の昼間の結婚式で、参列者がみんなディレクターズスーツ、新郎新婦の両親はさらに格上のモーニング、なんていう日も近いと私は思うのですけどね。
◆コールズボンが要
さて具体的な装いです。まず慶事からですが、ダークスーツとして着る黒やダークグレー、深いネイビーなどの上着、おそろいもしくはグレー、アイボリーのベストにコールズボンという縞(しま)のパンツを合わせます。パンツの裾はシングルのみ。このコールズボンにするだけで、格上に見えるから不思議!! 逆に言えばこれを追加すればあとは小物のみでよりフォーマルな場に出られるということ。