撮影された映像を見ると、「カルピス」の商品の特徴である“希釈する”という行動に大きな意味があることが分かる。1回目は「カルピス」や水の量をどの程度入れればよいのか分からない子供に母親が丁寧にアドバイスし、不慣れな作業の様子を熱心に見つめる。子供は初めての体験に最初は不安そうな表情を見せながらも、母親に見守られている安心感の中で完成させ、うれしそうに満面の笑顔を向けた。
「『カルピス』を作る」という作業を進める中で、母親のアドバイスや子供からの問いかけなど、親子の間には多くの言葉が飛び交い、目線を合わせた密なコミュニケーションが生まれていた。そして、同じ親子の2回目、3回目の様子を順に見ていくと、子供の様子が明らかに変化してくことに驚かされる。
1日目は母親に言われた通りにやっていた子供が、体験を積んで自信をつけたことから、自分から積極的に参加するようになる。回数を重ねるごとに、「カルピス」や水の適量を意識し、自分で考えて工夫する様子が見て取れるようになった。この変化は小4、小5の大きな子供だけでなく、わずか3歳の幼児にも見て取れる。
◆味わいのコントロール
「カルピス」を作ることを任されたことが責任感と集中力を生み、慎重にグラスに水を注いでいく。そして、作り上げる達成感や、何かができるようになることの喜びを子供たちの自信に満ちた笑顔が語っていた。