走りにおいて、話題のオープン2シーターと比べると、排気量の余裕もあってトルク感にアドバンテージがあります。ちょっとした坂道でもシフトダウンすることなく、エンジンの力で登っていけるのです。その反面、スポーツクーペとしては比較的に小排気量で軽快さを感じていた部分については、相対的に大人びているように感じます。
つまり、マニュアルシフト操作を積極的に楽しみたいというマインドを重視するならば、軽量なオープン2シーターに魅力があるように感じます。BRZ単独での機能がダウンしたわけではなく、あくまで比較する相手が変わった(登場した)ことでの印象の変化といえましょう。
価格的にはお買い得感を増しながら、走りの面では余裕を感じさせるものになっているのです。
アプライドDになって、落ち着き感を向上させたハンドリングは、そうした市場環境による「お兄さん的キャラクター」へのシフトに、偶然でしょうが、マッチしたものといえそう。
スポーツクーペとしての熟成も進み、ワンランク上のイメージへ変身しつつあるBRZです。