自動車大手7社の2015年4~6月期連結決算が4日、出そろった。国内市場が停滞する中、北米販売の好調や円安効果でトヨタ自動車や日産自動車など5社が営業増益を達成した。一方、三菱自動車が注力するタイ市場の低迷で減益に陥るなど、各社の海外戦略で明暗が分かれた。
日産は国内販売が前年同期に比べて1割減少したが、米国販売が5.5%増の36万9000台と4~6月期として過去最高を記録。米国の台数が増えたことで、米ドルに対する円安の恩恵も膨らむなど為替変動が利益を320億円押し上げた。田川丈二常務執行役員は「米国では、ムラーノ(スポーツ用多目的車、SUV)など収益性の高い車種が販売を伸ばしている」と語る。
世界販売の7割弱を北米が占める富士重工業は売上高、利益のいずれも同期として過去最高を更新した。SUV「アウトバック」などが販売を伸ばしたほか、円安など為替変動の利益押し上げ効果が営業増益分の9割に相当する500億円に上った。ホンダも販売不振で国内の営業利益は半減したが、北米でSUV販売が好調で2桁の増益率を確保した。スズキは注力するインド市場での好調が業績を牽引(けんいん)した。