中国経済の減速が、国内メーカーの業績に影を落とし始めた。建設機械大手のコマツや日立建機の平成27年4~6月期は、公共工事の落ち込みなどで、中国の売上高が前年同期比4割強の大幅減となった。現地ではスマートフォン販売の一巡で関連の設備投資を抑制する動きも相次ぎ、国内の工作機械メーカーがあおりを受けている。不動産投資も鈍化しており、今後はエレベーターメーカーにも影響が波及しそうだ。
「中国の需要減少は想定以上だった」。こう厳しい表情で語るのは日立建機の桂山哲夫執行役常務だ。
現地では、地方政府の財政難から公共工事に資金が回らず、建機の販売が低迷している。
このため、同社は今年度の油圧ショベルの需要予測を5千台引き下げ、1万8千台にした。既に現地工場の稼働日を減らし、生産調整を進めている。非正規社員の募集も止めて固定費削減にも取り組む方針だ。
コマツも中国で油圧ショベルの販売が苦戦し、4~6月期の売上高が前年同期比42.7%減となった。日立建機と同様に生産調整を進めているが、さらに設備の一部売却にも踏み込み、固定費を削減する。