一方、スマホ用の小型部品を加工する自動旋盤を製造する工作機械メーカーのツガミは、5月から中国メーカーの発注が急に止まったという。当面はスマホ向け以外の自動旋盤を拡大し、リスク分散を図る。
産業用ロボットを手がけるファナックも、スマホのケースを削る「ロボドリル」の受注が6月以降、急速に減少。今後も受注減が見込まれるとして、28年3月期連結業績の下方修正に追い込まれた。
また、中国でエレベーターの販売・保守を手がける三菱電機は4~6月期の同事業の売上高が前年同期比で15%減少した。
三菱と現地で競合する日立製作所のエレベーター事業は増収増益だった。ただ、同社も新規受注は減少しているといい、今後は「これまでの高層ビル向けから小さなアパートメント向けを伸ばす」(中村豊明副社長)など、戦略を見直している。
中国経済の減速については、国内企業から想定より厳しいとの声も聞かれる。中国事業の収益割合の高いメーカーは、当面厳しい展開を強いられそうだ。(黄金崎元)