「松下電器」中国で名前が残るワケ “憧れの存在”でプレミアム戦略 (1/4ページ)

2015.8.16 17:02

中国の独自キャラクター「小松」(左)

中国の独自キャラクター「小松」(左)【拡大】

  • 中国の独自キャラクター「小松」(中央)
  • 中国の独自キャラクター「小松」(中央)
  • 中国の独自キャラクター「小松」(中央)
  • 「小松」が登場するポスター
  • イベントで「小松OFFICE」として展示した商品
  • パナソニックとともに「松下」が入っているカタログ
  • 会社案内でもパナソニックと松下が併記されている

 パナソニックが、中国で旧社名の「松下」の露出を増やしている。同社は平成20年に松下電器産業から社名変更した後も、中国の近代化に協力した企業として知名度が高かった松下電器を社名に使い続けている。今回、中国で家電事業を再生・強化するためのイベント名などに社名を冠しており、松下にちなんだ独自キャラクター「小松(Xiao Song)」も登場している。かつて憧れの対象だった企業イメージを呼び覚まし、プレミアム家電を売り込む戦略が功を奏すかが注目される。(松岡達郎)

 中国で松下続々

 6月10日、中国・上海市に美容家電のショールーム「松下・智美体験空間CLUXTA(クリュスタ)」がオープンした。「女性を美しくする空間」というコンセプトで、パナソニックが中国の女性向けに開発した美容家電をそろえ、自由に試すことができる。

 利用者の感想がソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で発信、拡散されることで、中国のeコマース(電子商取引)サイトへ誘導するのが目的だ。

 施設名には「松下」が使われ、カタログにも「Panasonic」と「松下電器」が並んでいる。

独自キャラクター、小松をコンセプトに家電など主力製品を展示

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。