しかし実態は全く異なっている。日本勢ではイオンとイトーヨーカ堂がそれぞれ60位台に辛うじて入っているにすぎず、他の流通業はトップ100社にすら入っていない。
これは、中国が外資系企業に対して閉鎖的だからではない。例えば5位には米ウォルマート、11位に仏カルフール、29位に英テスコがそれぞれランクインしている。日本の流通業の苦戦は、純粋に日本企業の問題ではないかと考えられる。
日本の流通業の品ぞろえや接客などのレベルは大変高い。しかし、これは流通各社の努力だけでなく、数多くのメーカーが毎年おびただしい数の新商品の試作を流通業に提案してくれているからだ。物流の役割も卸が担っており、店舗の商品棚の提案までしてくれている。日本の流通業は、こうしたメーカーや卸を含めた一つの“生態系”として成立しているのである。