英語や中国語で商品説明できるポーラのタブレット端末【拡大】
日用品・化粧品各社が訪日外国人客の取り込みを強化している。夏から秋にかけて1年で最も外国人客が多くなる中、各社とも中国人観光客の「爆買い」をはじめとする旺盛な需要を取り込む考え。将来の海外展開に備えて、商品の認知度を高めたり、市場性を見極めたりする狙いもある。
ポーラは18日、美容部員による化粧品販売を支援するアプリ(ソフト)を搭載したタブレット端末を21日から導入すると発表した。英語や中国語が話せなくても店頭で商品を説明できるもので、「外国人への接客力が高まり、一般客の対応に割く時間も増える」とみている。まず外国人客の多い東京や大阪の百貨店で導入、順次全国に拡大する。
花王は、目の疲れや肩凝り、腰痛などを蒸気で温めて和らげる「めぐりズム」シリーズで、アイマスク8箱を一つにまとめた「特大パック」を2月から東京と大阪の一部ドラッグストアで販売してきた。同商品は海外でも手に入るが、土産用にも人気が高い。ひとまとめにすることで、観光客がレジで待たずに買えるようにした。8箱入りにしたのは、「8」という数字が中国で縁起が良いとされるためでもあるという。