映像配信サービスでの協業を発表するKDDIの高橋誠専務(左)とテレビ朝日の角南源五常務=20日、東京都港区六本木のテレビ朝日【拡大】
テレビ朝日は20日、スマートフォンやタブレット端末向けの動画配信事業でKDDIと提携すると発表した。KDDIが展開する「ビデオパス」サービスにドラマの最新話やオリジナル番組を提供。動画配信市場の成長が見込まれる中、約100万人の会員基盤を持つKDDIと組んで競争を有利に進めたい考えだ。
第1弾として、放映中のドラマ「民王」の最新話を今月22日から配信。AKB48が出演するドラマの別バージョンなどビデオパス限定番組も制作する。
番組のインターネット配信をめぐっては、日本テレビが米大手フールーの国内事業を昨年買収、フジテレビも米大手ネットフリックスと6月に提携するなど民放各社が注力している。
テレ朝はこれまで複数の動画配信事業者に番組を販売していたが、今回は配信サービスの共同運営まで踏み込む形。角南源五常務は「ビデオパスの会員増を共通目標とし、果実(収益)をKDDIと分け合うスキーム」と会見で説明した。
ビデオパスは月額562円(税別)で見放題。NTTドコモの「dTV」などと異なり、KDDI加入者しか利用できない。