コンビニエンスストア大手のローソンは26日、専用本棚を設置し文庫本やビジネス書を販売する店舗を拡大すると発表した。通常の店舗では10~20種類を扱っているが、話題の本やロングセラー、実用書など約75種類をそろえる。9月28日から順次導入し、来年2月末をめどに約1000店に拡大する。
14年6月から秋田県や千葉県の一部店舗で、試験的に雑誌や漫画以外の文庫本などの販売を拡充した結果、1日当たりの売上高が約1割増えたという。また、本を購入した顧客の来店のリピート率は、それ以外の顧客よりも高かったという。
「15年版出版指標年報」によると、全国の書店数は03年の2万880店が13年には1万5602店に減り、約4分の1が閉店。ローソンはコンビニで本の取り扱いを拡大することが利便性向上につながると判断した。