日本生命保険が三井生命保険の買収で最終調整に入ったのは国内生保市場の縮小が見込まれる中、M&A(企業の合併・買収)により契約者数を増やし、経営基盤の強化につなげたいからだ。かんぽ生命保険の11月上場をにらんだ競争激化への備えや、第一生命保険に奪われた保険料等収入のトップ奪還で、国内における圧倒的な存在感を今後も確立したい狙いもある。
国内市場は人口減少で10~20年先の縮小が懸念されているものの、医療・介護保険などは依然として成長分野とされ、工夫次第で伸びる余地があると日本生命は判断している。今回、三井生命を傘下に取り込み保険商品のラインアップを増やし、保有契約件数を伸ばすことでグループ全体の収益向上を目指す。
また、かんぽ生命は上場を機に、既存の学資保険、死亡保険に加え、医療保険への参入意向を持つ。全国津々浦々の郵便局網を駆使し、さらなる拡大路線を推進すれば脅威で、業界再編が加速する可能性もある。日本生命はこうした事態を見越し早めに手を打ったとみられる。