同じプラットフォームを使っていながら、背の低いモデルとそこから派生したSUV系では乗り味で差が出てくる傾向があるのは当然かもしれません。それでもクルマの難しく、おもしろいところは、背が高くしたSUVの方が乗り心地もいいという例もあるところです。
アウトランダー、アウトランダーPHEVともにマイナーチェンジ後は、とくに日本のSUVにありがちなフロアからの微振動がよく抑えられていて、足裏やお尻を絶えず揺さぶるような、無様な乗り味になっていないのがまず美点。
それでいながら大きなギャップを乗り越えた際のショックも巧みに吸収し、しかもフラットライドを保とうとしますから、たとえば微振動を抑え切れていない印象の日産エクストレイルやマツダCX-5などのライバルと比べても乗り心地は一段と上質。
さらに、価格帯では少し上になるトヨタ・ハリアーよりも上手です(おそらく純正タイヤをもう少し高いタイヤに替えれば改善しそうですが)。