パナソニックがヒートポンプ式暖房の省エネ制御を共同研究するアーヘン工科大の研究室=8月31日、独西部アーヘン【拡大】
パナソニックが欧州で省エネ関連機器の投入を急ぐのは、欧州が厳しい環境政策を掲げているからだ。30年には温暖化ガスを40%削減するなどの目標を打ち出しており、それに向けて各国が独自の取り組みを強化している。
欧州でのヒートポンプや燃料電池などを利用した省エネ暖房機器の市場は15年が約22万台なのに対し、20年に45万台、25年には75万台まで拡大することが予測されている。パナソニックの現状のシェアはごくわずかだが、この需要を取り込むことでシェア拡大を目指している。