会見する東芝の室町正志代表執行役社長=14日午後、東京・芝浦の東芝本社(長尾みなみ撮影)【拡大】
一方、スマートフォンなどに使われる記憶用半導体「NAND型フラッシュメモリー」を手がける半導体部門は好調で、356億円の営業黒字だった。東芝は、依然として半導体部門の利益が他の部門の不振をカバーし、日立や三菱電機と比べて収益基盤の強化が遅れている状況が浮き彫りになっている。
東芝と2社が明暗を分けているのは構造改革だ。日立は20年のリーマン・ショック後に巨額の赤字を計上してリストラを断行、三菱電機はインフラなど利益が見込める事業に早くから経営資源を集中してきた。一方の東芝は、2社が改革を進める間、利益水増しで業績を取り繕ってきた。
構造改革を終えた日立や三菱電機が海外の大型買収に動く中、東芝はようやく改革に踏み出す。
室町社長は「年内を最終期限とし、方向性が決まったものから開示したい」との意向を示した。(黄金崎元)