三菱重工業は16日、米ボーイングの中型ジェット機「787」向け複合材主翼の増産に対応するため、拡張工事を進めてきた下関造船所(山口県下関市)の航空機工場の建屋が完成したと発表した。来年1月から本格稼働させる。787の生産機数を現状の月産10機から14機に増やせるようになる。
今回の拡張工事で、三菱重工は2006年から下関造船所の大和町工場内の航空機工場で稼働している主翼に組み込まれる「ストリンガー(縦通材)」と呼ばれる補強用部材の生産設備の能力増強を図った。今後、複合材を積層後に高温高圧で焼き固める硬化炉や部品加工装置などを新たな建屋に設置し、来年1月に向けて、稼働準備を進める。
この工場で生産したストリンガーは、名古屋航空宇宙システム製作所の大江工場(名古屋市港区)に輸送、主翼構造体に組み込まれ、ボーイングに出荷する。現在、大江工場でも設備増強を進めており、16年から本格的に複合材主翼を増産する。