■次代の調剤薬局のモデル店舗づくり
医薬分業の結果、増え続けてきた調剤薬局の未来に暗雲が垂れ込めている。そこに光明を見いだそうと、「調剤薬局をお客さまとする新たなビジネスモデルの構築」に社運をかけているのが、大阪を地盤とする(株)テイコク製薬社だ。調剤薬局自体に起死回生の道を切り開こうという畠山兼一郎社長に聞いた。
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□畠山兼一郎社長
■本物の商品をカウンセリング力で提供
--大阪府と京都府にドラッグストア7店と調剤薬局11店の態勢は、この10年ほど変わっていませんね
「いま全国に5万5000軒ある調剤薬局のうち3万軒はいずれ生き残れないだろうといわれていますね。弊社も売り上げ構成で見れば7割が調剤ですが、今後の調剤薬局の趨勢をしっかり見極めて、医療保険に“おんぶに抱っこ”にならない、あるいは卸から頂く薬価差益にしがみつかない経営をしようということでやっています。そこで進めているのが“調剤薬局にお客さまになっていただく”ためのビジネスモデルの構築です」
--具体的には?
「健康寿命を縮め介護予防を阻害する大きな要因がメタボとロコモです。そこでまずメタボ予防のために、製薬会社と弊社が共同開発した、ドクターのエビデンスの裏付けのある独自の安心サプリメントを使って、薬剤師と登録販売者が正しいダイエット法をカウンセリングする『テイコクダイエットスクール』というシステムを作り上げました。これを『テイコクオンラインストア』で販売するのと並行して、調剤薬局にも提供しています。すでに九州と愛知、兵庫の5社に導入して頂き、オンラインストアには北海道から山口県までお客さまがいらっしゃいます。両方合わせてダイエットに成功したというお客さまは2000人に上っています」