立ち食いそば大手各社は、メニューの充実や女性でも入りやすい清潔な店舗づくりなど顧客層拡大に向けた取り組みを進めている=東京都港区の「名代箱根そば」田町芝浦店【拡大】
今後、沿線にゆかりの食材を生かした期間限定メニューの開発に注力する。これまでに「相模湾の恵み 湘南しらすそば」「丹沢の恵み 大山とうふそば自然薯(じねんじょ)がけ」の販売実績があり、秋、冬にも新たな限定メニューを予定している。
立ち食いそば業界では大手チェーンのほか、全国で個人店などが乱立。業界内での競争は具体的な事業者数が把握できないほど激しい。
メニュー開発と並び、業界内競争を勝ち抜くための鍵になっているのが、出店戦略だ。
サラリーマンが忙しい仕事の合間を縫って、せわしなくそばをすする-。立ち食いそば店は、そんなイメージが強い。箱根そばも基本的に、小田急沿線の構内に出店し、こうした需要に応えてきた。今後は小田急線沿線にはこだわらず、都心部に積極攻勢をかける計画だ。