立ち食いそば、生き残りへ反転攻勢 熾烈な業界内競争…牛丼などもライバル (5/5ページ)

2015.9.21 07:34

立ち食いそば大手各社は、メニューの充実や女性でも入りやすい清潔な店舗づくりなど顧客層拡大に向けた取り組みを進めている=東京都港区の「名代箱根そば」田町芝浦店

立ち食いそば大手各社は、メニューの充実や女性でも入りやすい清潔な店舗づくりなど顧客層拡大に向けた取り組みを進めている=東京都港区の「名代箱根そば」田町芝浦店【拡大】

 牛丼チェーン大手、吉野家ホールディングスは既に、07年から「そば処(どころ) 吉野家」を展開。十割そばにこだわったこのブランドを、全国に51店、展開している。立ち食いではないが、牛丼とのセットメニューなどもそろえ、客層拡大を目指している。

 牛丼チェーンのほか、立ち食いそば業界が「強力な競争相手」(清水部長)と意識しているのが、コンビニエンスストアだ。

 コンビニ各社は、総菜、弁当などを充実させているほか、コーヒーやドーナツを販売して、既存のカフェなど外食産業の脅威となっている。

 異業種との競争が激化する中で進められるメニューの質の向上や、きめ細かな需要の掘り起こし、清潔で入りやすい店舗づくりなどの店舗戦略。こうした取り組みを進めていけば、他の外食産業に奪われたサラリーマン客を呼び戻すだけでなく、新たな顧客を獲得することができるかもしれない。(佐竹一秀)

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