【Bizクリニック】緊急時に迅速対応できる人材育成 (1/2ページ)

2015.9.22 05:00

 □地域防災支援協会 理事・鈴木正弘

 緊急事態(シビアアクシデント)に遭遇し、対処した結果がうまくいかなかったことについて、「マニュアルがなかったから」とか「マニュアルが不十分だったから」という趣旨の言葉を耳にすることが多い。しかし「同じ災害は発生しない」という考え方からすれば、多種多様な災害に対処する方策として、マニュアルを整備しただけで対応できるという考え方には無理がある。マニュアルを「手順書・操作要領・取扱説明書あるいは活動基準、活動要領等」としてとらえ、機能の範囲を見直す必要がある。

 過去に発生した大規模地震災害を振り返ると、1923年に発生した関東大震災は、台風シーズン中の発生だったこともあり、強風下での活動を強いられ、また昼時であったことで火気が多く使用されていた。当時は木造建築が主体だったことから、10万5000人といわれる死者・行方不明者の約87%が火災により亡くなっている。

 95年の阪神・淡路大震災では、多くの人が就寝中の時間に発生したこともあり、発災初期の犠牲者の約84%が圧死や窒息死だった。さらに2011年の東日本大震災では、約92%の犠牲者が津波によるものであったといわれている。

 同じ地震災害でも犠牲者の死亡原因が大きく異なり、地震災害というカテゴリーでくくることができないほど、まったく異なった災害のように思える。事実、地震の発生時期、発生の時間帯、発生場所や震源域の範囲、発生時の気象状況、都市構造の変化など災害発生時の諸条件や環境を考えると、同じ災害が発生すること自体があり得ないことになる。もちろん、マニュアルでは対応できない。

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